仮面の忍者 赤影

昭和42年4月5日〜43年3月27日
毎週水曜日PM7時〜7時30分関西テレビ、フジテレビ系放映
提供:三洋電機、大日本除虫菊
カラー全52話 製作:関西テレビ、東映京都テレビプロ

原作:横山光輝(少年サンデー連載)
プロデューサー:加藤哲夫・平山亨・高田正雄
監督:倉田準二・山内鉄也・曽根勇・小野登・古市真也
脚本:伊上勝 助監督:福井司・古市真也・高見育男・岡本静夫・山村繁行
 山科守・久郷久雄
撮影:脇武夫・平山善樹・森常次・柾木兵一・羽田辰治
特撮:松木春吉・坂井信二・小野純一
美術:塚本隆治・寺島孝男・中島哲二
照明:岡田耕一・佐々木政一・藤井光春・松井薫
計測:佐賀彰・山口鉄雄・安達重徳・水島淳一
記録:高木弘子・桧垣久恵・森村幸子・矢部はつ子・宮内喜久子・野崎八重子
 條敦子・国定淑子
録音:矢部吉三・小金丸輝貴・三船良男
音楽:小川寛興 編集:細谷修三・川上忠 衣裳:上野徳三郎・工藤昭
美粧:林三郎・杉本勢一 装置:木崎義雄
結髪:河野節子・渋崎喜美江・森井春江
装飾:秋田実・甲田豊・菅田浩・飯田利生・谷村弘一・神山浩一・縄田功・関西美工
操演:飯田利生・甲田豊・関西美工
擬斗:三好郁夫・土井淳之佑・近江雄二郎・東映剣友会
進行主任:北村良一
現像:東洋現像所

キャスト
赤影/坂口祐三郎(現・坂口徹郎) 青影/金子吉延 白影/牧冬吉 甲賀幻妖斎/天津敏 木下藤吉郎/大辻伺郎 竹中半兵衛:
里見浩太郎 足利義昭/楠年明 織田信長/倉岡伸太郎<2部>・嶋田景一郎<3部> ジュリアン・ペドロ/大泉滉 夕里弾正/汐路章
暗闇鬼堂/原建策 影烈風斎/徳大寺伸 陽炎/時美砂 黒影/出水憲次 紅影/千代田進一 ナレーター/山口幸生 他  


解説

「仮面の忍者 赤影」は横山光輝先生原作の特撮時代劇で、奇想天外な忍術合戦や、怪忍者、怪獣忍び兵器が飛び出す娯楽活劇
である。飛騨の国から派遣された赤影、青影、白影の3人がお互いに協力して悪の忍者集団を粉砕し、世の中を平和に導くのだ。

赤影 (坂口祐三郎)
変幻自在の術を会得する飛騨の国「影一族」の忍者。
赤い仮面に身を隠し、戦国の世に暗躍する怪忍者と戦う。
赤影は、数百種の”飛騨忍法”を使う無敵の忍者だ、仮面には透視能力や光線技、
手甲からは弾丸を発射する。
青影 (金子吉延)
赤影と共に活躍する飛騨の少年忍者、大鎖鎌を武器に大人顔負けの術を使う。
いつも陽気で、鼻に手を当て「だいじょーぶ!」や「がってんがってん、しょーち!」は
当時の子供の間ではやりました。
白影 (牧冬吉)
飛騨の忍者の中では高齢だが、術は衰えを見せず、赤影、青影に力を貸して平和を
守る。大凧(忍び凧)を操り空から登場!
ピンチの赤影、青影をしばしば、救う。
変装も得意だ!

AKの赤影に思う事

仮面の忍者 赤影は1クール(13話)を完結とした4部構成で進行する、このような作り方は1960年代前半ではよく使われた放映
形態ではあったが、ウルトラシリーズ等の影響による1話完結のドラマ形式が主体となったこの時期にこういった作り方は時代劇を
ベースとした赤影であったからだと思われる。
連続して見るならばどうしても次回が気になり見てしまう所だが、1話見逃してしまうとストーリーがわからなくなってしまう事が多く、
自分としてはストーリーがすべて頭に入っていないというのも、そのあたりが原因のようだ。
ただ、当時は何度となく再放送されているのだが、何故かいつも同じ放映回数を見逃してしまい、わからないストーリーがそのまま
だという私の間抜けな思いのあるのが、この「赤影」である。情けない・・・


第1部「金目教篇」
OPナレーション
豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に金目教という怪しい宗教が流行っていた。それを信じないものは、恐ろしい祟
りに見舞われるという。
その正体はなにか?藤吉郎は金目教の秘密を探るため、飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。
その名は・・・「赤影参上!!」

第1部は、邪教で天下統一を企む「金目教」探索する赤影達3人の活躍を描く。

甲賀幻妖斎

甲賀五十三家を治める金目教の教祖。
霞谷七人衆の頭領となり、邪教を武器に民衆を従え
京にのぼり、天下統一を狙う。

故 天津敏氏が演じる甲賀幻妖斎の悪役としての存在感感じます。
金目像

金目教の守り神とされていたが、甲賀幻妖斎の操縦する
身長45mの巨大ロボット。
両目から金縛り光線や集団催眠光線を発射。
内部には近代科学兵器を備えている。

第2部「卍党篇」
OPナレーション
織田信長が活躍した頃、海を渡って来た奇怪な妖術者の群れが、ギヤマンの鐘を求めて各地を襲撃した。世界を制覇を狙う卍党の
仕業である。 強烈なエネルギー製法を秘めた鐘三つ。
日本の平和を願う信長は、卍党の野望を粉砕すべく、飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。 その名は・・「赤影参上!!」


第2部は、ギヤマンの鐘を狙う新たな強敵「卍党」が出現。
奇想天外なコスチュームを身につけた七人の怪忍者と前回で死んだはずの甲賀幻妖斎が、赤影三人達に挑戦状を叩き付ける。

大まんじ
空中を飛び、水中を潜るUFO型巨大要塞である。
表面は鋼鉄の装甲板で外部からの攻撃を防ぎ、ボディの各所に装備された
火炎放射口から吹き出す高熱の火炎と大砲で赤影達を脅かす。
ギヤマンの鐘
泉州屋が難破したポルトガル船の船長からもらったデウスの鐘
伊吹山のお糸が持つマリアの鐘
いかるが兄弟が持つサタンの鐘
この三つの鐘に超エネルギーの製法が隠されている。

第3部「根来篇」
OPナレーション
悪大将、夕里弾正の反乱を知った織田信長は、居城清州から小人数を率いて京の都に急いだ。
しかし、その道筋には弾正に味方する根来の忍者が、恐ろしい怪獣を操って待ち構えている。
道中の無事を願う信長が恐ろしい怪獣を操って待ち構えている。道中の無事を願う信長は、
飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。・・・・その名は・・・「赤影参上!」

第3部は、1部、2部とは趣向を変え、シリアスなストーリー性のある「純時代劇忍者もの」として、より高年齢の視聴者に見せるよ
うに務め、かつ低年齢層に最も支持のある「怪獣」を毎回登場させという方針で製作された。
 今回の敵は根来忍者と悪大将、夕里弾正。織田信長を三人が護衛する道中記として描かれた。


怪獣大集合!とにかく3部は怪獣大進撃です。

山椒魚怪獣ガンダ
身長10m 体重800t
通常は普通の山椒魚だが渦巻一貫斎の持つ
呼笛の音波によって巨大化する。
大蟻怪獣ガバリ
身長7m 体重750t
蟻身眼兵衛に操られる怪獣、
手から強烈な酸を出してなんでも溶かす。
甲虫怪獣アゴン
身長18m 体重1200t
虫寄せ風葉の奏でるオカリナの音で動く怪獣
※クラウン製のプラモも出てましたね。
百足怪獣ドグマ
身長30m 体重1300t
口から火を吐く怪獣で、人むかでの矢尻が
操る。
(ふくろう)怪獣ガッポ
身長8m 体重600t
流れ星左十が育てた梟の精で、両目からは
火炎弾を飛ばす。弱点は光。
山猫怪獣ジャコー
身長12m 体重800t
十六夜月心の命令で暴れる怪獣。
月の光を浴びないと活動出来ない。

第4部「魔風篇」
OPナレーション
飛騨の国、影一族に伝わる黄金の仮面はあらゆる忍者にとって憧れの的、栄光のシンボルであった。そしてまた、仮面には、莫大
な黄金の謎が秘められているのだ。この仮面を奪い、忍者の王座を狙うものが現れた。
怪忍獣を使う魔風雷丸である。起て!仮面の忍者!「赤影参上!!」

最終シリーズとなる第4部は、飛騨の影一族と魔風忍群との攻防を描く完結篇。
赤影達は一族の命運を賭けて壮絶な忍術合戦を展開させる。


天下一の忍群と自負する魔風にとって、飛騨忍者ほど邪魔な存在はない。
魔風の頭領、雷丸は飛騨の忍者せん滅の火の手をあげ、飛騨の里に乱入して飛騨忍者のシンボル「黄金の仮面」を手に入れよう
と考えたのだ。黄金の仮面には日本中の金鉱の位置が秘められ、それを解明出来るのは青影の姉、陽炎しかいなかった。

魔風雷丸
その正体はとかげ怪獣ジジゴラだ!
最終回では6大怪獣総進撃!
しかし、黄金の仮面の力で怪獣達を消滅させた。

雷丸の顔は恐いです・・・とにかく赤影では個性的な
役者さん+メイクのすばらしさだと思います。
黄金の仮面
やがて、赤影は陽炎と結ばれて、影一族の長となり、
白影は現役を退くも明日の飛騨忍者育成のために
活躍。そして青影は立派な若者に成長し、赤影を
しのぐ正義の忍者となるであろう・・・

と言われていたが、青影は上京しラーメン屋やそうじ屋を
経験しながら大きな男になっていった。(大うそ)

赤影の主題歌は忍者マーチであるが、謎の部分がある。
それは、赤影の音楽の作曲者、小川寛興氏が当時キングレコード専属だったということで、キングレコード版の主題歌が存在するのだが、一部歌詞が変えてあるのである。
それが、なぜそうなったのかは私は知らないが、その違いをここに記しておきます。なお、オリジナルは朝日ソノラマが音源を所有している。

忍者マーチ
作詞 伊上勝 作曲小川寛興
歌 ヤングフレッシュ・ボーカルショップ
   
ひばり児童合唱団・ボニージャックス

赤い仮面は 謎の人 どんな顔だか知らないが
キラリと光る すずしい目 仮面の忍者だ 赤影だ
手裏剣 しゅっしゅっ しゅっしゅしゅ 赤影は行く
(しゅっしゅっしゅ しゅっしゅっ しゅっしゅしゅ 赤影は行く)

小さな影は 青い影 無敵の術を身につけて
ヒラリと飛んで 宙を行く 少年忍者だ 青影だ
手裏剣 しゅっしゅっ しゅっしゅしゅ 青影は行く
(しゅっしゅっしゅ しゅっしゅっ しゅっしゅしゅ 青影は行く)

優しいおじさん 白い影 三人揃って力をあわせ
悪いやつらを なぎ倒す 正義の忍者だ 白影だ
手裏剣 しゅっしゅっ しゅっしゅしゅ 白影は行く
(しゅっしゅっしゅ しゅっしゅっ しゅっしゅしゅ 白影は行く)
左の歌詞の青の部分がキングレコード版である。

また、「忍者マーチ」だけでなく副主題歌の「赤影の歌」も
一部歌詞を変更されていた。
それもやはり、しゅっしゅっしゅっしゅっしゅであったが、
「しゅっしゅっしゅっ」て何なんでしょうかね?

他に歌詞で言うならば「すずしい目」でしょうね、確かに赤影は
すずしい目でした。しかし、すずしい目ってどんな目なんですか?

 「どんな顔だか知らないが」といっているが最初の頃は赤影は
仮面を外していたんですが・・・

しかしながら赤影の主題歌は、今の30代ならばほとんどの方が
歌うことが出来る名曲ではないでしょうか?
ヒーローらしくていいうたですね。


  忍者マーチ(MIDI)


赤影の仮面は坂口さんが型紙に合わせてフェルトを貼り付けて作られたそうです、また赤影のヘアスタイルはかつらであったのです。
そのためにアクションでもヘアースタイルが乱れませんでしたね、そのかつらもかなり高価なものであったということです。
仮面については京本政樹さんが著書の「ヒーロー考証学」で忠実に再現されていました。どうやら仮面とかつらが一体になるような
作りだったようですね。

仮面の忍者 赤影については、旧作ではありますが、
「赤影参上!」 坂口祐三郎と赤影支援会著 (扶桑社)を御覧下さい。
なんと!復刻ブロマイド付だぞ!
しかし、赤影ブロマイドは、ろくな場面がなかったですね、
私も現在1枚だけ有りますが怪獣ガンダのもの・・・
全然カッコよくないうえ、なんのブロマイドか普通わかりません。
とほほ・・なコレクションです。



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